相撲つながり(アームレスリング)💪

豆知識

ルールの違い

腕相撲

1.取組みは1回戦とする。

2.取組み開始前は、互いの競技台の対角線上の中心から同距離に肘を置き、手首を真っ直ぐに保ち、親指に掛ける指は人差し指までとし、試合開始まで手・腕に力を入れてはならない。但し、試合開始後はこの限りではない。

3.相手の手甲を競技台面又は台面延長上に着けて勝ちとする。

4.手甲が台面に着かない場合は、審判の権限において優勢勝を宣することも有る。(判定勝ち)

5.試合中、肘は互いに競技台面を前後左右自由に移動することが出来る。

6.試合中、肘を台面より浮かしたり、競技台から外しての攻防は反則とする。

7.試合中、選手は、気合以外に他言を発してはならない。

8.試合中、足を踏板から外しての攻防は反則とする。

9.試合中、肩を競技台面から下へ落としての攻防は反則とする。

10.試合中、試合中、相手と組み合っていない手を競技台の角から外しての攻防は反則とする。

※段位認定:日本腕相撲協会制定の競技ルールによる昇級昇段審査が年に1度行われる。 上位段を取得するには武道と同様に、勝敗のみならず、礼の尊厳、人格・見識・指導力・技量も求められる。

アームレスリング

1.左右の腕ともに、重量別のクラスに分けて試合を行う。

2.審判は主審、副審の2名。

3.競技台の前に立ち、互いに一礼し、試合を行わない方の手でグリップバーを握る。

4.競技開始前は自分の胸が相手に対し正面を向くように構える。

5.競技開始前は手首を曲げず、手の甲から前腕が水平状態になるように組む。

6.相手と組んだ状態で、親指の第一関節が隠れてはいけない。

7.お互いに、組んだ手から、拳一つ分顔から離す(上記のセットアップが長時間が決まらない場合、審判主導のもとセットアップが行われる)

8.お互いの組手が公平と判断された場合、審判員が「ストップ」の声をかける。ストップの声が掛かった時点で競技者は組手を動かす事が出来ない。

9.競技は審判の「ゴー」で開始し、「ストップ」「ウィナー」の声で終了する。

10.相手方の手の甲を競技台のタッチパッドにつける、もしくはタッチパッドより下げた方を勝者とする。時間に制限はない。

11.競技中に、組手がスリップして外れた場合、審判主導のもとストラップという帯でお互いの手を組んだ状態で固定し、再び試合を行う。

12.競技にはファールを設け、ファールを2回受けた競技者は負けとみなす。

アームレスリング(ファール)

1.競技台のエルボーパッドから肘が浮く。(エルボーアップ)

2.競技台のエルボーパッドから肘が出る。(エルボーダウン)

3.競技中、故意に握り手を離した場合。

4.グリップバーから手が離れた時。

5.審判員がケガにつながるような危険なフォームと見なした場合。(関節部が伸びきった態勢で防御している場合に宣告されやすい)

6.競技中に自分の両足が床面から離れた時。(片足は可)

7.競技中に自分の腕が自分の体の一部に触れた時。

8.フライングをする。

9.セットアップで審判の指示に従わない場合。

10.競技開始直前、審判員から「ストップ」の声がかかった後に、手、握り、指、肩を動かした時。

アームレスリングと腕相撲との違い

素人目には、アームレスリングも腕相撲も同じ様に見え、単に英語を日本語に訳しただけと考えているが、正式ルールを比較すると両者は大きく異なる。腕相撲が強い者でもアームレスリングが強いとは限らず、その逆も然りである。

共通点は、肘を固定する、腕が倒れると負け、など大まかな部分は一緒であるが、腕相撲大会を運営する、日本腕相撲協会の競技ルールは、肘は互いに競技台面を前後左右自由に移動することが出来る、手の甲が台面に着くまで負けにならないなど、アームレスリングとの相違点がある。

「アームレスリング」や「腕相撲」を競技として経験していない一般人が余興で行うことの多い「一般人による腕相撲」は、下記で述べられているルール設定がなされている「日本腕相撲協会の腕相撲」や別の競技の「アームレスリング」とは全く異なるものであり、しばしば混同される可能性もあるものである。「一般人による腕相撲」には厳密なルール設定がそもそも存在せず、ルール設定が曖昧な状態で実施されるものであるので、一般人が競技としての腕相撲やアームレスリングを見たときに混同することがある。実際には、競技としての腕相撲、アームレスリングにはそれぞれ厳密なルールが設定されているが、一般人による腕相撲に関しては、そもそも競技ではないので、その場で一般人によるルール設定がなされている。そのため、一般人による腕相撲では「手の甲がテーブルに付いたら負け」「一定の高さまで腕が倒れたら負け」「手首を巻き込んだら反則」「体重をかけると反則」など、実施者によってルール設定がばらばらである。このルール設定が各々によって異なるのは、「そもそも公式ルールが広く浸透しておらず、一般人が競技としての腕相撲、アームレスリングを知らない」ということが原因であると考えられる。また、「手首を巻き込む」が反則かどうかで一般人同士が議論する場合も良くあることだが、「手を組んで腕を倒し合う」という動作に関しての知識を持っている人間が一般人に少なく、自身の曖昧な経験則などから反則かどうかを判断してしまっていることが議論が起こる理由ではないかと考えられる。「手を組んで腕を倒し合う」という動作には予想以上の複雑な力学的作用が働いており、単純な機序で勝ち負けが決定しているわけではないことに注意しなければいけない。

Wikipedia-腕相撲アームレスリング

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