世界の相撲(アジア)あれこれ🇰🇷🇨🇳🇧🇹

豆知識

シルム❨朝鮮半島❩

日本では大相撲にたとえられ朝鮮相撲、韓国相撲とも呼ばれることがあるが、韓国におけるシルム人気は日本における大相撲のそれに遠く及ばない。プロリーグも存在するものの、実態は企業チームであり、2004年にはそのうちの1チームが撤退し、リーグの存続が危ぶまれている。2018年にユネスコの世界無形文化遺産に登録された。

現代競技
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韓国では上半身裸に半ズボン及び専用パンツ、北朝鮮では上半身Tシャツに半ズボンを着用し、腰と右大腿部に「サッパ」と呼ばれる紐を腰に巻きつける。

試合は等級(重量別)に別けられ、それぞれ優勝者が決められる。

競技場は、直径8mの円形の砂場であり、その中で試合を行う。

競技時間は5分間、3本勝負。

お互いに相手のサッパを持ち、肩と背が真っ直ぐな状態で組み合い、双方に不利が無いとされる状況から始まる。競技場の外へ出しても勝ちにはならないので、押し出しや寄り切り、突っ張り等は無い。相手の膝から上を地につけることで勝利とし、審判は、判定にホイッスルを使用する。

予選を通過し、その中を勝ち残った選手によって行われる決勝戦は5本勝負で行われる。 優勝者は金の雄牛を授与され、担ぎ手に支えられた台座に乗った状態で競技場を一周する。 試合終了後はチームの選手達がそれぞれ土俵外縁に並び、観客に向かって礼をする。

手技
アプムルプチギ
トィムルプチギ
ヨプムルプチギ
コックトィジプキ
オグンタンギ
トゥンチェギ
足技
ホミコリ
ピッチャンコリ
腰技
ペジギ
トゥルペチギ
ウェンティジプキ:左水車落とし
チェンミョンティジプキ
連続技
パッタリフリギ、アンタリコルギ
ペジギ、ティジプキ

シュアイジャオ❨中国❩

シュアイジャオは中国でも最も長い歴史を持つ格闘技であり、漢書(1世紀)には手縛と記述されている。後に時代によって角抵・角抵戯・角觝・角力・相撲・摔角と表現が変わる。宋の時代には、争交と呼ばれる。960年に調露子が著した『角力記』がシュアイジャオに関して体系的に記された最初の書物とされている。その後中国の王朝交代にともない、モンゴル族や満洲族の格闘技を吸収し、影響を受けてきた。

近代に入って、1953年第1回の中華人民共和国少数民族運動会において正式種目となる。1956年と1957年、中国スポーツ委員会は試合ルールの制定と、競技者の体重による階級制を導入し、近代スポーツとしてスタートした。現在では全国体育大会、農民運動会の正式種目にもなっている。

現在のルールでは競技者は体重により10階級に分けられており、1ラウンド3分間の試合を1分間のインターバルをはさんで3ラウンド行う。試合は8m四方のマットで行われる。

ブータン相撲❨ブータン❩

近代に入って、1953年第1回の中華人民共和国少数民族運動会において正式種目となる。1956年と1957年、中国スポーツ委員会は試合ルールの制定と、競技者の体重による階級制を導入し、近代スポーツとしてスタートした。現在では全国体育大会、農民運動会の正式種目にもなっている。現在のルールでは競技者は体重により10階級に分けられており、1ラウンド3分間の試合を1分間のインターバルをはさんで3ラウンド行う。試合は8m四方のマットで行われる。

ヴァット❨ベトナム❩

ヴァット(VAT)とは、ベトナムに古より伝わる独自の相撲のことである。ベトナム相撲とも言う。

競技者の姿は、両者共に裸足で半ズボン一丁の姿で腰にタオル状の物(赤と青に色分けされる)を巻いている。
線で円を描いた中で互いに組み合い、相手に投げられたり、円から外に足が出たり、地面に足の裏以外の体の一部が着いたら負け。
旧正月に行われる。

クシュティー❨イラン❩

砂を盛り、耕してふかふかにした土俵で戦う。クシュティーの歴史は古く、11世紀にはすでにほぼ現在の形であった。起源は紀元前5世紀ごろアーリア人の南下にともない、ペルシアの格闘技が伝播し、インド在来の格闘技と融合したものと考えられている。

クシュティーの熟達者はペヘルワーンと呼ばれて尊敬され、ヒンドゥー文化とイラン文化との密接な関係を物語っている。クシュティーの出身者からはレスリングの金メダリストを多く輩出している。

多くのスポーツで取り入れられているヒンズースクワットはもともとクシュティーのトレーニングのひとつである。また、タイガー・ジェット・シンやコシロ・バジリ(アイアン・シーク)は、この武術の出身といわれている。

クラッシュ❨ウズベキスタン❩

上半身に胴着を着て行う投げだけで行われる柔道の立ち技に似たウズベキスタン発祥の格闘技で、ウズベキスタンの国技。

現在ではウズベキスタン、トルクメニスタン、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタンなどの中央アジア地域を中心に盛んに行われており競技人口は100万人を超える。

第1回世界シニアクラッシュ選手権大会は1999年5月1日〜2日の日程でウズベキスタン共和国タシケントで行われた。

国際大会などでは各国土着の格闘技などからも参加者があり、日本では柔道の選手もクラッシュに参加をしている。国際競技連盟は国際クラッシュ協会。国際クラッシュ協会は2018年現在GAISFに加盟していない。

アジア競技大会では2018年ジャカルタ・パレンバン大会より正式競技として採用された。

チャン・バブ❨カンボジア❩

チャン・バブとは、カンボジアに古くから伝わる相撲の事である。クメール相撲またはカンボジア相撲とも言う。

特徴
上半身は裸、下半身は、半ズボン姿になって腰巻(赤と青に色分け)をして、裸足になる。
日本の相撲の様な土俵は無いが、少し広い所で行う。
3分1ラウンドで3試合。
張り手や突っ張り等の攻め手が無い。
ブチュン・ベン(カンボジアのお盆)や水祭りのときに行う。

ヤールギュレシ❨トルコ❩

トルコ国内で行われるトーナメントは主要なものだけでも年間40あり、毎年6月から7月にかけてトルコとギリシャの国境の街エディルネで全国大会が開催される。この大会は“40の泉”を意味するKIRKPINAR(クルクプナル)と呼ばれ、参加レスラーの数はおよそ1,800名、格闘技の大会としては世界最古とされている。競技場は主に屋外の牧草地である。

ギュレシにはトルコ民族伝統のオイルを塗らずに行うものと、アナトリアに入ってからローマ帝国、東ローマ帝国の伝統を受け継いだ上半身に油を塗りこんで行うものの2種類があるが、後者の方が主流となった。

ルールは単純であり、相手の背中を一瞬でも地面につけるか、全身を持ち上げて数歩歩けば勝ちであった。とはいえ、オイルの効果によって競技の進行は困難を極め、試合時間が無制限であった時代には正に命がけの闘いであった。1975年に試合時間が40分に制限され、現在では2004年に導入された新しい競技ルールによってポイント制が採用された。このためフォールによる一本勝ちの他、リフトやバックを取るなどの技を組み合わせてポイント差で勝利することも可能となった。

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