それでは、3回目の幕内最高優勝。大関 貴景勝関のインタビューです。おめでとうございます。
ありがとうございます。
令和2年の11月場所以来、久しぶりに賜杯を受け取った、その感触はどうでしたか。
結婚してから初めての優勝だったので、すごいうれしいです。
大関になってからは「優勝するかしないか、もうそれしかない」と常々話されていました。そういう中で、賜杯から遠ざかっていた期間、どんな気持ちでいましたか。
調整を失敗したりとか、星の差1つ足りない場面が、すごい多かったので。
悔しい思いもたくさんしたので、今回の優勝は、少し報われました。
きょうは、千秋楽結びの一番で、平幕力士(琴勝峰)との相星決戦となりました。土俵上は、どんな気持ちでしたか。
そうですね。もう土俵に上がったら、自分が戦うしかないので。
でもその背景には、いろんな人に支えてもらって。
家族や、治療であったり、全ての人に支えてもらって。
その後押しで、(土俵に)上がりました。
土俵に上がるのは一人なんで、気合い入れて、最後の一番、集中しようと思いました。
勝った後に、琴勝峰関にポーンと手を添えるというか、そういう部分がありました。高校の後輩との対決、どんな気持ちでしたか。
高校の後輩でもあったので、お互い優勝争いをしていたので。
勝負が終わったら、とりあえず今場所は終わりなので、また来場所。
自分も頑張るし、琴勝峰関も頑張ると思うので。
でも土俵に上がったら、力を出し切らないといけないので。
そういう意味の、アレ(手を添える動き)だったと思います。
横綱照ノ富士関休場ですから、出場の中で番付最上位としてのこの十五日間。重圧などはありませんでしたか。
重圧ととらえるか。
みんなに期待してもらっていることがありがたいことなので、感謝して、土俵に上がりました。
平幕力士の優勝が続いていたという部分でも、終盤になって様々な考えが巡っていたんではないかと想像しますけれども、どうでしたか。
大関という地位は、勝たないといけない地位なので。
そういう意味では、つらいときとか、頑張らないといけないときもあるんですけど。
それでも、誰もが大関になれるわけではないので、この重圧を感謝に変えて、この2年間、取り組んできました。
終盤の連敗の後の切り替えの部分も、そういう気持ちが大きかったんですか。
相撲というのは一日の勝負ではなくて、十五日間の勝負なので。
いかに気持ちを切らさず、いかに気持ちを平衡に保って、一日一日力を出し切っていくこと。
その精神が強い人が、成績を残せると思うので、
気持ちだけ切らさないように、やりました。
そうしてつかんだ3回目の優勝。これで弾みをつけて、来場所、ご当所の大阪(場所)ですね。
はい。あの、
自分の義理の父親の北天佑関の優勝回数を超えられたので、すごいうれしいです。
大関が子どもの頃から描いていた夢、最高位(横綱)に向けても、これから大事になってきますね。
また謙虚に、あしたから。
私生活から、稽古はもちろん、ケアの仕方、そういうのをもう一回。
もっと相撲に謙虚になって、頑張っていきたいと思います。
おめでとうございます! 貴景勝関でした。
ありがとうございます。
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